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  • 執筆者の写真Yusuke Ishiguro

マイクロ・ツーリズムは北海道観光を救うか

日本を代表するリゾート会社である

星野リゾートの星野佳路氏が提唱するマイクロツーリズム。


新型コロナウィルスの感染防止措置のために

ほぼ全世界からの入国が禁止され、インバウンド観光は壊滅。

そんな時に「あの星野さんが言うのだから」ということで

道内でも多くの地域が注目を始めました。

発想は極めてシンプル。

訪日外国人旅行者数の減少を近隣の住民で補おうという考えです。

私もNHKの特集でコメントをさせていただきました。




地域や事業者の取組を否定するワケではありません。

しかしこれをコロナ・ショックの処方箋として

とらえるのは危険です。

マイクロ・ツーリズムは

こうした緊急事態を「生き延びる」ための

1つの手段に過ぎません。


なぜなら北海道観光は圧倒的に道民が支える構造。

少なくとも道内の観光にとってマイクロ・ツーリズムは

新規市場にはなり得ない。


さらに、従来、訪日外国人旅行者が利用していたサービスや施設のうち

供給側の戦略変更によって道内市場に新規需要を見いだせるところが

どれだけあるでしょうか。

一泊一人1.5万円前後の宿泊費で平均2泊する施設であれば

札幌などの都市圏や実は高所得者の多い道内の地方にも

「泊まりたい」人がいるかもしれませんがそうした施設は限られています。


重要なことは、旅行需要は地域の魅力やプロモーションでは

創造できないという「不都合な真実」。

創造したように見ている需要は

従来ほかのデスティネーション向けられていたそれを

奪い取ったものに過ぎません。

これが観光アトラクション論の基本理論。


だからマイクロ・ツーリズムというキーワードで

新規需要は掘り起こせない。

これはあくまで地域に、事業者に

戦略レビューをうながす言葉として

とらえるべきだと思っています。





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